赤色立体地図でみる関東地方の地形

はじめに

赤色立体地図は2002年にレーザ計測の結果を表現するために開発した
富士山の青木ヶ原樹海は青木ケ原溶岩の上に植物が生育したもので
溶岩表面の微地形は複雑な凹凸に富んでいる。
このような複雑な地形を現地調査な可能な縮尺でも見やすく表現することを
可能にした手法である。
すなわち、1mメッシュの解像度のデータを、1/5000程度の縮尺で表現できるので、現地調査の際にも実用的に利用できる。従来の等高線や陰影図では1/500程度の縮尺にして20cm間隔の等高線を引くしかなかったので、とても地質の現地調査に持参して使用することは難しかったのである。勢い、小縮尺の地図にすると従来の地形図と違いがわからず、せっかくとった1mDEMを利用できないということになった。
 赤色立体地図はこの問題への回答であった。
この表現方法は、DEMのサイズを変更すれば、それだけ広い範囲の微地形を見わたすことが可能であることを意味する。それを複雑な関東地方の地形に適用した結果を見ていただきたい。